<自分に最適な一台を選ぶための基礎知識
「ヴェポライザーの選び方」

 
■初めてのヴェポライザーはどう選ぶ?
 
ひと口にヴェポライザーと言っても、加熱方式、味の出方、バッテリー、大きさなど様々な選択肢がある。このうち「味の出方」に関しては、個人の好き嫌いの問題はあるものの、中にはかなり粗悪な味しか出ない製品も存在する。そもそもリチウムイオン電池を使う製品なので、粗悪品はそのまま爆発リスクにもつながってしまう。
 
とはいえ高価な機種ほど良いものとは限らないのが、ヴェポライザーの奥の深いところ。各人の好き嫌いがはっきりできる嗜好品デバイスなので、自分の好みに即したものをいかに選ぶかがポイントになる。通常初心者なら、数千円〜1万円程度の機種から始めるのがベスト。
 
そして知識が伴わない最初のうちは、信頼できるここ「VEPONAVI」のようなサイトで入手するのが安全だ。それでもまだたくさんの機種があるので、ポイントごとに選びかたを解説していきたい。
 
POINTコンベクションとコンダクション、加熱方式の違い
 
名前は似ているが、ヴェポライザーには大きく分けて2つの加熱方式がある。この二つは味の違いを大きく変えるので重要だ。

 
「コンダクション」=熱伝導式

左がハイエンド機種の「DAVINCI IQ」、右が「WEECKE C-VAPOR3.0」
 
内部のチャンバー(加熱炉)を直接熱してタバコ葉のニコチンを気化させる方式。
紙巻きタバコユーザーが移行しやすい燻したような味わいの出る方式で、蒸気が熱く出ることが多い。またアイコス、グロー、プルーム・エスも仕組みはコンダクション方式だ。紙巻きタバコやアイコスなどと同じ、MTL(マウス・トゥー・ラング/一旦蒸気・煙を口にためてから肺に入れる吸い方)に向いている。チャンバーが汚れやすく、クリーニング回数が多くなるが、安価な機種も多いので、まずはここから始めるのが初心者には適切だ。
 
コンダクション式代表機種●「WEECKE C-VAPOR3.0」「XMAX STARRY」「DAVINCI IQ」「Flowermate AURA」「Airistech Nokiva」「Boundless CFC2.0」
 
 
「フルコンベクション(セミコンベクション)」=熱対流式
 
内部のチャンバー(加熱炉)に熱風を通すことでタバコ葉を加熱、ニコチンを気化させる方式。
純粋に熱対流(熱風)だけで加熱するものは「フルコンベクション」と呼ばれ、上級者編の機種で高価なものが多い。VAPEのように直接肺まで吸い込むDL(ダイレクトラング)に向いている。ただキック感が弱く、タバコ葉の味わいをクリアに楽しむことができるが、コツをつかむのに時間がかかる。チャンバーも汚れにくい。
 
フルコンベクション式代表機種●「Boundless TERA」「Firefly Fire fly 2」

吸い方に慣れるまで味が出にくい「Boundless TERA」。だが一旦コツをつかむとハマる独特の喫味
 
なのでコンベクションの中でも熱風でチャンバーも温める「セミコンベクション」機が主流。熱対流に熱伝導の特徴を軽く組み合わせて、初心者でも簡単に美味しく味わえる。タバコ葉本来の香りが好き、フレーバーをそこそこクリアに味わいたいが、難しいのは無理という人に向いている。この場合はDL、MTLを好みで選ぶことが可能だ。
 
セミコンベクション式代表機種●「WEECKE Fenix」「WEECKE Fenix mini」

初心者でも比較的すぐに美味しく味わえるセミコンベクション。左が「WEECKE Fenix」、右が「WEECKE Fenix mini」
 
コンベクション+コンダクション=「ハイブリッド」

無敵な気もするが、初心者は手を出しにくいのがハイブリッド。左が「Flowermate V5 NANO」、右がハイブリッドながら使いやすい「Flowermate/SLICK」
 
そして上記のコンダクションとコンベクションの両方の特徴を併せ持つのが「ハイブリッド」方式。それぞれ2つのヒーターを使用することでニコチンのスロートキック(喉への圧)が一番出やすい上級者向けの特徴がある。ただ喫味がかなりキツくなるので、初心者は避けた方が良い。
 
流れとしては、コンダクション機でヴェポライザーというものの特徴をしっかりと掴み、もう少しクリアな味わいに行きたいと思った時にコンベクション/セミコンベクション機に移行するのが適切だろう。さらにキツめの味わいを求めてハイブリッド機という選択肢ももちろんある。
 
ハイブリッド式代表機種●「Flowermate/SLICK」「Flowermate V5 NANO」「Arizer solo2 portable vaporizer」「STORZ&BICKEL MIGHTY」「Boundless CFX」
 
 
POINT携帯性/バッテリー
 
紙巻きタバコやアイコスなどから切り替えた場合、問題になってくるのは持ち歩きだ。軽量、コンパクトでありさえすれば良いわけではない。ポイントはバッテリーの持ち。外出時に充電環境がない場合は、最低でも2000mah以上の容量を持っていないと難しい。
 
コンパクト代表機種●「FOCUSVAPE iFOCUS /PITH」「DAVINCI MIQRO」「Airistech Herbva Viva」
 
 

びっくりするほどコンパクトだが味もしっかり出ることから大人気の「FOCUSVAPE iFOCUS /PITH」
 
ただ一概にバッテリー容量を見て、この機種は何回吸えるというものではないのが、ヴェポライザーの特徴。設定加熱温度を高くすればするほどバッテリー消費は激しくなるし、喫煙頻度や温度環境などにも左右される。
 
バッテリー大容量代表機種●「ZEUS ARC GT」「WEECKE Fenix」「Airistech Herbva Pro」「STORZ&BICKEL MIGHTY」

18650リチウムイオン電池が一般的なのはVAPEと同じだが、機種ごとの推奨バッテリーを使用しないと危険
 
外でしっかり使いたい場合は、バッテリー内蔵式ならモバイルバッテリーを持ち歩く(5V1Aなどの電圧規格に注意)か、もしくは18650電池使用のバッテリー交換式モデルを選んで、予備のバッテリーも持ち歩くという対処になる。交換用18650電池は偽物も多く出回っている。必ず信用できる場所で購入すべきだ。もちろん機種ごとの純正品もしくは必要要件を満たすものを選ぶ必要がある。またヴェポライザーでの故障は内蔵バッテリーのへたりが多いので、長く使いたい場合も交換可能機種が適している。
 
 
バッテリー交換可能代表機種●「Flowermate/SLICK」「Flowermate V5 NANO」「Arizer Go ArGo」「DAVINCI IQ」「Boundless CFC2.0」
 
POINTシャグ交換のしやすさ
 
そして外でヴェポライザーを運用する場合、当然シャグの交換が必要だ。その時、シャグをチャンバーに詰める作業は、周囲への悪目立ちが気になるという人もいるだろう。その場合は、家であらかじめ着脱しやすいスペーサーにシャグを詰めておき、交換して使うというのが良いだろう。

そんな時に持ち歩きしやすくするための「スペーサー持ち運びセット」や「本体ケース」も活用したい
 
スペーサー使用可能代表機種●「WEECKE C-VAPOR3.0」「WEECKE Fenix mini」「WEECKE Fenix」「Flowermate/SLICK」「Flowermate V5 NANO」
 
POINTフィルター使用の可否

こうして紙巻きタバコやアイコスのフィルターをカットして押し込むだけ
 
喫味は温度調整でも可能だが、それでもフィルター無しで吸うのは気がひけるという人は、フィルター使用可能機種を選ぶ。基本的には吸い口(ドリップチップ)の問題なので、フィルターが入る機種やアダプタを入手すれば良い。
 
フィルター使用可能代表機種●「WEECKE C-VAPOR3.0」「XMAX STARRY」「WEECKE Fenix(別売りアダプターが必要)」
 
何にせよ、初めの一台はヴェポライザーをたしなむ上で大切なものとなる。あまり背伸びをせずに、まずは扱いやすく自分に合ったものを選びたい。
 
(構成/ゲッカヨ編集室 清水りょういち=文 清水葉子=写真)